固定か変動か、続けやすさで考える返済設計

基礎知識

結論
返済を“長く続ける”なら、固定金利を基準に考えるのが安全です。
変動は「今の安さ」、固定は「将来の安心」。まずは返済比率25〜30%を守ったうえで選びます。


固定金利と変動金利の違いを理解する

まず最初に、金利タイプ(固定・変動) の定義を押さえましょう。
固定金利は「契約時の金利が返済期間中ずっと変わらない」タイプ。
変動金利は「半年ごとに金利が見直される」タイプです。

金利タイプ仕組みメリットデメリット
固定金利借入時の金利が完済まで一定返済額が安定/計画が立てやすい当初金利がやや高い
変動金利市場金利で変動借入時は低金利で始められる将来上昇のリスクあり

金利が上がると返済額も増え、家計に影響します。
関連記事:返済比率とは?無理のない目安と計算で詳しく解説。

僕は2025年初頭に金利が1%から1.25%へ上昇し、月返済が約5,000円増えました。
もし金利が1%上昇すると単純計算で月返済が約2万円も増えます。でも1%までは計画の内なので逆に「1.5万円も余裕があるな」なんて考えてます。


金利変動に強いのは「固定金利×低返済比率」

結論 → 固定金利は計画が狂いにくく、返済比率25〜30%を維持しやすい。
数字 → 年収500万円、金利1%上昇時の返済変化(概算):

金利変動(0.9→1.9%)固定(1.5%固定)返済比率イメージ
当初90,000円95,000円約27〜28%
上昇後99,000円95,000円約30〜31%/約28%
差額+9,000円±0

関連記事:返済比率の記事で“30%を超えない”理由と計算方法を解説しています。

現在は固定金利と変動金利のミックスで運用しており、返済比率は30%以内で安定しています。
初期の小規模投資では、将来の計画を立てやすいよう固定金利を選びました。
その後のアパート購入時は融資額が大きく、金利負担を少しでも抑えるために変動金利を採用。
物件や資金規模に合わせて金利タイプを分けたことで、リスクを抑えながら拡大を続けられる設計になっています。


「変動で攻める」「固定で守る」現実的な分け方

結論 → 金利タイプは“分散”が現実的。上昇局面の影響を平準化できます。

ステージ推奨ねらい
初心者~固定金利家計設計を安定させる
中級者~固定+変動ミックス一部で低金利メリットを活かす
上級者~変動 or 短期固定余力でリスク吸収

関連:上昇局面の空室対策は空室対策は「2分前」で決まるが参考。

補足
どの金利タイプでも、返済比率25〜30%+備え20%を守れば家計は崩れません。


まとめ

  • 固定=安心、変動=瞬発力
  • 継続重視なら固定を基準に
  • 金利タイプは分散し、返済比率25〜30%を死守

今日ためしてみること

  1. 自分のローンの金利タイプを確認
  2. 金利+1%時の返済額を試算
  3. その影響と対策を考える

FAQ

Q1. 変動金利は危険?
A. 短期は有利でも、上昇局面で返済が膨らみます。30%超にならないか確認を。

Q2. 固定金利のデメリットは?
A. 当初金利は高めですが、長期で家計計画が安定。結果的に“続けやすい”。

Q3. 金利上昇に備えるには?
A. 備え20%を自動積立。余力を持たせましょう。


関連記事

用語辞典アンカー


**不動産投資や資産形成に関する実践的な情報を、Xで継続的に発信しています。**
**最新の記事や気づきを見逃さないために、ぜひフォローしてください。**

コメント